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第五十六話 近衛師団

last update Tanggal publikasi: 2025-12-11 05:00:12
第五十六話    近衛師団

明治天皇が即位してから六年、段々と日本全体が変わってきた。

両から円へ貨幣も変わり、大きな転換期とも言える。

「しかし、大名がないと売り上げが下がったね~ どうしたものか……」

文衛門が頭を悩ませている。

少し前に玉芳が来たことで大いに盛り上がった三原屋だが、それ以降はパッとしなかった。

「それだけ玉芳が偉大だったということだな……」 文衛門の言葉が妓女にプレッシャーを与えていた。 しかし、文衛門には そんなつもりも無かったのだが

“ずぅぅぅん……” 大部屋の雰囲気が暗くなる。

梅乃が仲の町を散歩していると、

「梅乃ちゃ~ん」 と、声がする。 梅乃が振り返ると

「葉蝉花魁……」

「この前はありがとう。 一生の宝物だよ~」 葉蝉は大喜びだった。

「よかったです。 本当に偶然でしたけど」

「話せたこと、簪を貰ったこと……全部、梅乃ちゃんのおかげ」

そう言って葉蝉は帰っていく。

「良かった…… みんな、よくな~れ!」 梅乃は満足げな顔をする。

「すまん、嬢ちゃん……君は禿という者かい?」

梅乃に話しかけてきた男は軍服を着ており、子供にも優しい口調で話していた。

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